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sakaさん(vol.6)

すっかりご無沙汰しております.
いろいろありまして,ぜんぜん筆が進んでなかったのですが…
おととい,2歳になる長男が‘龍騎はダメ!クウガがいい!’と突然口走ったり,
日本サッカーが新たな歴史を刻んだりで(?),久しぶりにキーを叩いて見ました.
今後もかなり不定期になると思いますが,よろしくお付き合いください.


大阪・梅田 正午
   雑踏の中に立つ、ズゴゴ人間体。
   どこからか聞こえてくる、正午の時報。
   ズゴゴ人間体、大きく深呼吸すると、怪人体に変化する。
   頭部に鋭利で長い角を持つ、イッカク種怪人である。
   遠目に「あれ何?」という感じで振り返る者もいる。
   が、足をとめる者はなく、周囲の誰もが状況を飲み込めていない。
   指差してあざ笑う者すらいる。
   静かに、あたりを見まわすズゴゴ。

関西国際空港 同時刻
一条、 気配に振り返り、早足で歩き始める。
   一条の歩く前方、女の背中。
   女、厚いコートに身を包み、目深に帽子をかぶっている。
   女、足を速める。
   人ごみを掻き分け進む一条。
   女の正面から、スーツの男。
   スーツの男に合図を送る一条。
   スーツの男、女とすれ違い、一条の行く手を阻む。
   スーツの男をやり過ごそうとする一条。
   スーツの男(公安局捜査官・柿崎)、一条の腕をつかむ。
柿崎「単独行動は禁じられている」
一条「(舌打ち)顔を見たか?」
柿崎「ん?(女の去った方角を振り返る)」
   もはや女の姿は無い。
     ×       ×
   空港前ロータリーに黒塗りのセダン車。
   車に乗り込む女。
   車内、運転席と後部座席に男が1人ずつ。
   女、帽子を脱ぐ。額に、白い、バラのタトゥ。
   バルバ、腕時計に目を落とす。
   ゆっくりと走り出す車。

チベット自治区・ミャンマー国境付近 現地時間11:03a.m.
   人民軍キャンプ。
   激しい砂塵と、ヘリのホバリング音。
   トラックの荷台から降ろされ、連行される雄介。
   雄介、そのままヘリに乗せられる。
   間もなく離陸するヘリ。
   ヘリ内には、人民軍兵士達に混じって、雄介。

JR大阪駅前 12:38 p.m.
   阪急百貨店前の雑踏。
   激しいサイレン音。
   振り返る人々。
   救急車、パトカーが次々に走り去る。 
   雑踏の中に、ズゴゴ人間体。無表情である。
     ×       ×
   大阪駅前南交差点―。
   血の海に染まっている。
   いくつの遺体があるのかすら、わからない。
   音もなく回転する赤色灯。
   警官、消防隊員達、言葉もなく、立ち尽くしている。

東京都・新宿区 1:17 p.m.
   アルタビジョン前。
   足を止める人々。
女性アナウンサー「番組の途中ですが、ここでニュースをお届けします。本日正午過ぎ、大阪駅前で、通り魔殺人…えー、連続通り魔事件が発生し、少なくとも30名以上の死傷者が出た模様です。繰り返します―」

栃木県・宇都宮市内
   アパートの一室に並んだ長机。
   アジア系の青年男女数名が日本語の教科書を広げている。
   教鞭をとっている京子。
京子「『ここから、一番近い郵便局は、どこですか?』はい」
   『ココカラ、一番近イ郵便局ハ、ドコデスカ?』と唱和する男女。
   ドアが荒々しく開き、アジア系青年・カンが飛び込んで来る。
カン「先生!テ、テレビ!テレビ!! ニュース!!」
京子「…」

ニュース画面
アナウンサー「本日正午過ぎ、大阪駅前で通り魔による大量殺人事件が発生し、少なくとも30名以上の死傷者が出た模様です。なお、犯人は現在も逃走中とみられ、大阪府警は周辺の住民、企業に対し避難勧告を発令するとともに、大阪駅、梅田駅周辺の交通を規制しております。犯人の特徴については情報が錯綜しており―」

新宿区・市ヶ谷 防衛庁
   受話器を握る南三佐。
南「―だから、プレスの情報はいい。大阪府警が情報を出さんと言うのならそれも構わん。局員を現地に派遣しろと言っている! 今、制服組が動く訳にいかんだろ!!」
   無言で腕組する稲田一佐。
   テレビを見つめている、陸上幕僚長・苗場(53)。
   テレビから流れるニュース。
アナウンサーの声「本日正午過ぎ、大阪駅前で通り魔による大量殺人事件が発生し、最新の情報では…死傷者は70名以上とみられます。犯人は現在も逃走中で、大阪市内の交通は封鎖されております。えー…(声に詰まる)み、未確認…えー、未確認生命体が、目撃されたとの情報が―」
稲田「…また、模倣犯じゃないのか?」
   南、受話器を叩きつけるように置く。
南「銃器も使わず、30分足らずで、79人を殺傷できる模倣犯、ですか?」
稲田「…」
南「即応できなければ、また、万単位の死者を出すことになります」
アナウンサーの声「犯人は槍のような凶器を使用していたと言う目撃情報もあり―」
苗場「長官に上申できるよう、正確な情報が欲しい。今夜の臨時閣議に間に合わせてくれ(席を立つ)」

大阪市内
   騒然としている。
   徒歩で避難する人々。それに逆行する野次馬。
   一台一台検問を行う警察官。
   動かない地下鉄。
   新幹線待合所にあふれる人々。「全線不通」の表示。

関西国際空港
   空港ロビー、テレビニュースに群がる群衆。
   一条、拳を握り締めている。
   柿崎、一条の腕をつかんでいる。
柿崎「我々の標的はB−1号ではない」
一条「しかし!一体何のための確保ですか!?」
柿崎「国民を守るためだ」
一条「…(柿崎を睨んでしまう)」
無線の声「撤収せよ。別命あるまで待機」
一条「撤収?」
無線の声「関空も封鎖だ。発着便は当分ない」
柿崎「…了解…」

吹田市・万博記念公園
   人影はない。
   かつては万国旗がなびいていた幾つものポールが、階段沿いに並び立っている。
   その奥には、エキスポタワー。
   タワーを背に、階段を下ってくるズゴゴ人間体。
   階段を上ってくるバルバ。
   バルバの後ろから、屈強の男(ヴォ・ズガギ・ダ)と、スキンヘッドの男(ヴォ・ゲギド・ギ)。
ズゴゴ「〔クウガは、まだか〕」
バルバ「〔やがて、来る〕」
ゲギド「〔それまでに、何人のリントを殺せるかな?〕」
ズゴゴ「〔ゲゲルをしている訳ではない〕」
ゲギド「(ズゴゴの胸を指で突き)〔お前よりオレの方が、面白い仕掛けができる〕」
   ズゴゴ、鼻で笑う。
ズガギ「特別なリントを一人殺せば、事は足りる」
ゲギド「トクベツ・ナ・リント?」
バルバ「やはり、東京、ということか…」
   ズゴゴ、階段を下っていく。
ズゴゴ「コノ街ィ気ニ入リマシテン。モウヒト暴レサシテモライマッセー」
   ズゴゴを無言で見送る3人。
   エキスポタワーに反射する日光がまぶしい。

関東医大病院 2:32 p.m.
   診察中の椿。
   ポケベルが鳴る。
椿「(患者に)ちょっとすいません。(手もとの受話器を上げ、ダイヤル)ああ、椿です。ウン。外線?…え?あ、いや、31番につないでください。(患者に)じゃ、いつも通り薬出しときますんで。今日は、これで失礼。(席を立つ)」
     ×       ×
   別室。小走りに来て受話器をとる椿。
椿「いや、ご無沙汰してます。ええ、最近は生きた人間もみてるんですよ。ハハ…。え?アラスカ!?」

アラスカ・マッキンリー山麓 現地時間 8:32 p.m.
   ホテルのロビーで受話器を握る桜子。
桜子「こちらで、見ていただきたいものと言うか、ちょっと、あるんですけど…無理…ですよね?」

関東医大病院
椿「あ、そりゃスキーなら私も自信があります…え?死体?ああ…九郎ヶ岳と同じ?…何か碑文が?…ああ…現地の医者は?…ああ…そうですねェ…しかし…恐らく現地の警察とか、何らかのオフィシャルな依頼がないと…んー。そりゃ行くだけなら何とか…わかりました!週末まで待っていただけますか。え?遅い?」
     ×       ×
   医局へ飛び込む椿。
   先輩の医師がいる。
椿「すいません、田舎のお袋が倒れまして…」
医師「ん、ああ…」
椿「(荷物をまとめ始め)しばらく休みます。また、連絡します(退室しようとする)」
医師「…あれ…いつだっけ、お母さんの七回忌、って君休んだの」
椿「は!…あ、あれは生みの親で…実は…」
医師「外来、僕に代われって言うの?」
椿「い、いえ…(荷物を置く)」

アラスカ・マッキンリー山麓
   ホテルの一室。
   ノートパソコンに向かう桜子。
   ディスプレイに並ぶリント文字。
桜子「『汝これに触るるなかれ。清きものは清く、汚れしものは汚れ…』。『太陽の蘇りし時、泉は流れ出で、塵の如く散らん』か…泉が…塵の如く散るって…一体…?間が全部すっ飛んでるし…(頭をかきむしり、デスクに突っ伏す)。五代くん…笑顔でいるのかな…」

中国・四川省上空 現地時間 1:48 p.m.
   飛行するヘリ。
   ヘリ内の五代。
   ‘おまもり’を握り締めている。




sakaさん(vol.7)

栃木県内・風早幼稚園 3:08 p.m. 
    教室で迎えを待っている園児数人と、みのり。
    その中に、浩太。
    浩太、クレヨン画を描きながら、一人、物語を語っている。
浩太「…おじいさんは、また、不思議な玉を出してくれました。『これを森にもっていきなさい』。木こりはこの玉を森へもっていき、『何とか火を消してくれ!』と言いました。みるみる木こりの胸がふくらんで、木こりは火に向かって大きく息をはきました。すると、ものすごい風がおきて、森の火事はいっぺんにに消えました。」
みのり「浩ちゃんのお話、変わってるね。外国のお話かな?」
浩太「…知らない…」
みのり「お父さん、遅いね」
浩太「今日は、おばちゃん…」
みのり「そう…」
     ×       ×
   職員室へやって来るみのり。
   職員室でも、テレビニュース。
   ニュース画面のテロップ『大阪に未確認生命体? 死傷者87名』
アナウンサーの声「先ほど官房長官の会見が行われ、この犯行が未確認生命体によるものと確認されれば、何らかのかたちで、自衛隊が対応にあたる可能性を示唆しました。大阪府警を中心に、関係各機関は対応に追われています」
   窓の外、いそいそとやってくる京子の姿。
   みのり、職員室を出て玄関へ。
     ×       ×
京子「すいません、遅くなって」
みのり「いえ…浩太君は、いつもおりこうだから…。ニュース−」
京子「観ました…」
みのり「…まだ…耳には入ってないと思いますけど」
京子「いずれ、知るでしょうね…」
みのり「…」
   どたどたと走ってくる子どもの足音。
   京子、みのり、振り返る。
   浩太、京子の胸に飛び込むように走りこんでくる。
   京子、浩太を抱きしめる。

警視庁 6:04 p.m.
   杉田、激しく机を叩く。
杉田「何でですか!」
   松倉、表情を変えない。
松倉「管轄が違うということだ」
杉田「しかし、何のノウハウもない大阪府警では、とても対応しきれんでしょう!? 我々が行って助言するぐらいは−」
松倉「我々の使命は、あくまで東京都民の生命と財産を守ることだ」
杉田「…」
松倉「もし未確認であるならば、一体だけとは考えにくい。管内もしくは隣接区域に出現した場合、いつでも合同捜査本部体制がとれるよう、下準備をする人間が必要だ。」
杉田「了解」
松倉「町田の一件で、士気が下がっている者も多い。よろしく頼む」
杉田「…まったく、こんな時に一条のヤツ、どこへ行っちまったんだ…」

関東医大病院 8:50 p.m.
   精神科病棟・看護婦詰所。
   精神科当直医師。そして、桜井。
   詰所内には、男性看護師2名に、女性看護師1名もいる。
   女性看護師、注射薬の準備をしている。
当直医「―今退院しても、すぐ職場に復帰できるわけじゃないでしょう?」
桜井「(小刻みに震えている)このまま何もしないでいる訳にはいかないんです」
当直医「私はあなたの主治医でもないし、経過も、こうやって記録をたどりながらお話をしている状況で…」
女性看護師「桜井さん、もうすぐ消灯ですし、明日、丸田先生とお話しされてからの方が…」
当直医「ひとまず、今夜は気分を楽にして眠って頂ける薬をお出ししておきますんで、様子みて頂けませんか?」
桜井「そんな悠長な!(立ち上がりざま、椅子を蹴り飛ばしてしまう)」
   桜井、男性看護師2名に押さえ込まれ、ズボンを下ろされる。
当直医「(桜井の臀部に注射を打ち)桜井さん、あなたから退院の申し出がありましたが、診察の結果、あなたの病状から言って、入院を継続する必要があると判断されました。今から72時間、あなたの退院を制限します。この措置に不服がある場合は―」
   桜井、意識が遠のいていく。
   詰所の外、患者食堂。数名の入院患者がテレビニュースを観ている。
アナウンサーの声「―本日午後7時過ぎ、東京都知事は、緊急記者会見を開き、『都内に未確認生命体が出現した場合、自衛隊に対し防衛出動を要請する用意がある』と述べました。一方、官房長官は記者団に対し、『仮定の話には答えられないし、問題の性質上、防衛出動は理論的にあり得ない』とコメントしました。」
   患者たちの中には、詰所内の出来事に、表立って関心を示す者はいない。

市ヶ谷プリンストンホテル 10:12 p.m.
   私服の南、カフェでノートパソコンのディスプレイを見つめている。
   通りかかるポーター。
ポーター「お届け物です(包みを置く)」
南「うむ…とっていてくれ(封筒を渡す)」
ポーター「いつもすいません(受け取り、立ち去る)」
   南、包みの封を切る。中身はCD-ROM。
   CDをノートに差込む南。
   ディスプレイに映し出される、数枚のズゴゴ人間体、怪人体の写真。
   南、ノートを閉じると、タバコに火をともす。

栃木県内 3:08 a.m.
   安形のアパート。
   寝息を立てている安形。浩太、安形に抱かれて眠っている。
   着けっ放しのテレビ。
   テレビ画面。首相官邸の外観。
レポーター「―先ほどから繰り返しお伝えしております通り、未明に召集された臨時閣議において、大阪で発生した大量殺人事件は、未確認生命体による犯行と認定された模様です。引き続き閣議において、未確認生命体への対応を協議するものとみられています」

大阪・梅田 3:16 a.m.
   阪急百貨店前の現場、ブルーシートで覆われている。
   警戒にあたる機動隊員。
   鑑識警官の出入りが激しい。
   レポーターが、テレビカメラに向かってリポートしている。
レポーター「現場は、事件発生から15時間を経過した今も、生々しい傷跡を残しています。大阪随一の繁華街に白昼堂々と姿を現した未確認生命体、C群1号は、頭部の鋭く長い角を用いて凶行に及んだものとみられ、30分足らずの間に79名の尊い命を奪いました。搬送先の病院で新たに5名の方が亡くなり、犠牲者は84名に上っています。さらに、依然13名の方が意識不明の重体です。なお、大阪府警は先程、未確認生命体C1号と思われる写真を公開しました」
   
テレビ画面
   写し出されるズゴゴ人間体の写真。画質は荒いが、特徴は掴める写真である。

市ヶ谷プリンストンホテル 4:15 a.m.
   バーラウンジ。
   地上数10階で、夜景を一望できる。
   ボックス席に、私服の南。
   南の隣にやってくる桐嶋。
   姿勢を正す南。
桐嶋「それじゃァ、何のために平服なのか、わからんぞ」
南「は…」
桐嶋「まずいことになった」
南「…」
桐嶋「府知事が要請を渋り出した」
南「‘命令による出動’となると…」
桐嶋「出動に関しては与党内でも割れている。何としても‘要請による出動’で行きたい」
南「…副知事なら、落とせます」
   桐嶋、タバコを取り出す。
   南、桐嶋のタバコにに火とともす。
桐嶋「副知事に、あの知事が押さえ込めるのかね?」
南「…」

栃木県内
   京子のアパート。
   薄暗い室内。
   京子、窓に映る自分の顔を見つめている。
     ×       ×
テレビ画面
アナウンサー「政府は、今回の事件を未確認生命体事件と認定したわけですが、今後の対応は…」
解説委員「ええ。やはりこれは、自衛隊の治安出動を検討しているんだと思います。被害を最小限に食い止めたいという考えは当然あると思いますし、未確認生命体への対処というのは警察の力だけでは限界があるという見方も強いと思います。同時に、前回の一連の未確認事件では、東京都レベルでは迅速に対応したのに比べ、政府の対応の遅れが批判の的となりました。今回はそういう批判を受けぬよう、という思惑もあるんだと思います」
アナウンサー「治安出動、というのはちょっと耳慣れない言葉なんですが…」
解説委員「自衛隊の実践の活動ですね、平時の、普段の訓練とは違う、現実の行動ですね、それには、大きく分けて防衛出動と災害派遣、そして治安出動とがあるわけです―」
     ×       ×
   京子、立ち上がり、窓のカーテンを閉める。
   つけっ放しのテレビからは、ニュースが流れている。
     ×       ×
テレビ画面
解説委員「―本来であれば、防衛出動、ということになるはずですが、これは特定の国が、武力をもって日本を攻撃した場合でないといけない、ということなんですね。未確認生命体というのは、国籍不明の武装テロ集団としか解釈しようがないので、治安出動、ということになるわけです。この、治安出動には、内閣総理大臣の命令による出動と、都道府県知事の要請による出動、との二通りある訳ですね。で、問題となるのは、首相の命令による出動の場合、命令発動後20日以内に国会の承認を得られないと、出動を停止しないといけない、部隊を引き上げないとけないんですね」
アナウンサー「ええ…と、それは、すいません、知事の要請で出動した場合は、国会の承認というのは必要ないということなんですか?」
解説委員「ええ。その通りです」
アナウンサー「…」

大阪市 天王寺区内 6:45 a.m.
   近鉄百貨店・都ホテル大阪前。
   あたりはまだ暗く、人通りも絶えている。
   車通りもまばらで、一台一台が入念な検問を受けている。
   歩いてくるズゴゴ人間体。
   検問の警官、ズゴゴに気付き、歩み寄ってくる。
警官C「すんません。こっから先は―」
   ズゴゴ、右手のひじから先を怪人化、警官の首を、ひょいとねじ曲げる。
   倒れる警官。
ズゴゴ「〔もっとリントが集まっている場所はないのか?〕」
   ズゴゴの視界の先、赤く光る赤十字のマーク。
     ×       ×
大阪赤十字病院
   明かりのついている窓も多く、看護師や医師の姿が窓越しに見える。
   正門前には機動隊員たち。
   正門に向かい、まっすぐに歩いていくズゴゴ人間体。
   ズゴゴの後を追って走って来る数名の警官。
警官D「おおい!そいつ!! 未確認や!!」
   気付いた機動隊員の1人が、ズゴゴに向かい、一歩踏み出す。

…続く


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「(c)2000 石森プロ・テレビ朝日・ASATSU D.K.・東映」