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sakaさん(vol.1)

クウガの映画化には、実は、葛藤があります。
雄介や一条の活躍をもう一度スクリーンで観たいという欲求がある一方、再び雄介に拳を振るわせるのは辛い、 という想いがあるからです。
とは言え、前者の欲求の方が強いのも事実。
で、どんな映画が観たいかといえば…
‘未確認’の出現で変わってしまった世界で、再び覚醒したグロンギとクウガ、そして人類の戦いがあり、 リントとグロンギの関係の真実は何だったかという謎解きもあり (すべては解明できず、少しナゾが残るくらいが良いと思いますが)、 リントの末裔である我々がいかに生きるべきかを考えることのできるもの、 と言う、何とも欲張りなモノ。
そして、何と言っても、雄介が真の笑顔を取り戻す過程を描いてもらえれば、御の字です。

で、私の妄想ストーリーは…

長野県内 九郎ヶ岳 7:27 am(平成13年1月30日)
B13号と雄介の激しい殴り合い。カウンターパンチで倒れる二人。
一条「五代ぃーーー!!!」
よろよろと立ち上がる血まみれのB13号。
倒れたまま動かない雄介。
不敵な笑みを浮かべるB13号。その腹を銃弾が撃ちぬく。
マグナムを構えて立っている一条。更に2発3発と引き金を引く。
B13号「こんなの…ありかよ…(倒れこむ)」
一条、 憑かれたように、倒れたB13号に歩み寄りながら銃弾を撃ちこむ。
シリンダーから空薬莢(やっきょう)を捨て、更に弾を込める一条。
一条が更に引き金を引こうとした時、その手を制する者がいる。 雄介だ。
雄介「もう…死んでます…」
一条「(我に返り)五代…大丈夫なのか!?」

BTCSのハンドルを駆る一条。一条の背にもたれかかるように、雄介。
一条「死なせない!死なせないぞ!!」
雄介「いいんです。少しだけ…眠らせてください…」

走るBTCS。
雄介の声「一条さん…さっき、俺が…殺されたって、思ったんですか?」
一条の声「バカ言うな」

タイトル『クウガ The New Legend』

東京 文京区内 ポレポレ 8:45 am
テレビに見入る玉三郎、奈々、そして、みのり。
アナウンサーの声「只今新しい情報が入りました。警視庁未確認生命体合同捜査本部の発表によりますと、0号、えー、未確認生命体第0号の死亡、死亡です。死亡が―」

関東医大病院 8:45 am
待合室のテレビ前に集まっている入院患者たち。その後ろの病院職員たちの中に、椿の姿もある。
アナウンサーの声「―確認されました。繰り返します。未確認生命体合同捜査本部の発表によりますと、未確認生命体第0号の、死亡が確認されました。なお、―」

千葉県 科学警察研究所 8:46 am
テレビに食い入る榎田。爪を噛んでいる。
アナウンサーの声「―第4号の安否等、詳細は現在のところ不明です。」

東京都内 城南大学 考古学研究室 8:50 am
‘魔除けの面’を祈るように見つめている桜子。
桜子、気配に窓の外を見る。
桜子「(窓を開け)雨…上がった…?」
ジャンが入ってくる。
ジャン「桜子サン!ニュース観た?」
桜子「五代君、勝ったのね!」


陸上自衛隊 市ヶ谷駐屯地 9:17 am
連隊長室に、一等陸佐・稲田。
ノック音。「南三佐、要件あり、入ります」と声。
三等陸佐・南光二(27)が入室する。
南「総理より、治安出動命令が下ったとのことです。国家公安委員長からの要請が受託されました」
稲田「…」
南「連隊長、ご指示を」
稲田「命令書は?」
南「届くまで、待つので?…すでに部隊は展開しております」
稲田「…」
南「各隊には、別命あるまで待機、ということで?」
稲田「あ、ああ…そうしてくれ」
南、退出しようとする。
稲田「あ、中隊長、0号は、まだ4号と交戦中なのか?」
南「…テレビ、ご覧になってませんか?(苦々しい)」


〜「その2」(以降の)展開〜

6ヶ月後、雄介はアフガン・パキスタン国境地帯の難民キャンプにいた。
彼はひとり森に暮らし、地雷撤去という新しい戦いに挑んでいた。
‘彼’にたまたま出くわした少年は、村の長老に言った。「クウガに会ったよ!」

ストックホルム郊外の聖堂で、バルバらしき女が、ある男と会う。
男は、「ダグバがリントに汚されたのか?」と。

城南大学助手となった桜子の元に「海外でもリント遺跡発見」の報が。
場所はアラスカ、マッキンリー山麓・イヌイットの村。
遺跡発見のきっかけは、そのイヌイットの村人すべてが‘原因不明の感染症’で死亡した‘出来事’だった。

長野県警に復帰していた一条に辞令が下った。
警視庁・広域捜査課への異動。
広域捜査課は言わば日本版FBIではあったが、一条の仕事はスポークスマン。
彼は、今、あまりにも‘有名人’だったのだ。
広域捜査課の目下の課題は、大阪府内に拠点を置く、海外の組織犯罪集団の取締りだった。

一方、自衛官・南は‘有志’を集め、非公式に未確認生命体に関する‘勉強会’を開く。
集められたメンバーの中には、一条、椿の姿もあった。南もまた、一条・椿と旧知の仲であったのだ。


…てな具合です。次回をお楽しみに(?)。




sakaさん(vol.2)

高寺Pのインタビュー記事を読んでから,この妄想ストーリーは根本的に修正しないといけないのか?
とも思うのですが,やり始めたことはケリをつけましょう.

お詫び… 前回の “〜「その2」(以降の)展開〜” はウソ予告でした(!?).

※セリフ,〔 〕付は,グロンギ語です.

1年後―

   どこまでも広がる青空.
   しかし、その下は難民キャンプ.
アフガン・パキスタン国境地帯・難民キャンプ 現地時間 1:58 pm
   子ども達には笑顔も見られる。
   そこへ,男達の一行がやってくる.手には地雷探知機やらの機器.
   地雷撤去作業を続ける男たち.
   果てしない作業だ.
   その姿にカメラを向ける日本人・門司一(もじ・はじめ).
現地の男「あんた,日本人か…」
門司「ああ」
現地の男「日本に帰ることあるのか?」
門司「ああ,たまにな」
現地の男「だったら,ユウスケに会ったら言ってくれ,いつでも帰って来いってな!」
門司「ユウスケ…雄介?…五代かァ?」

関東医大病院 9:45 am
   薄暗い廊下の突き当たりにある受付の小窓.
   一条,受付の前で何やら書き込んでいる.用紙には,『面会票』の文字.
   手には,買い物袋.
看護婦A「身内の方じゃないですね?」
一条「ええ.職場の同僚です(と,警察手帳を出そうとする)」
看護婦B「面会,許可です.一条さん,ですね?」
   うなづく一条.
看護婦A「差し入れですか?」
一条「はい」
看護婦A「一応,中を改めさせてください」
   一条,戸惑いながら,袋を差し出す.

   院内の中庭.ベンチにスウェット姿の桜井.隣に腰掛ける一条.
   桜井,すっかり生気がない.一条が持ってきた包みの中身は,ロールパン.
桜井「(微笑むが,ぎこちない)一条さん…夜,眠れてますか?」
一条「…」
桜井「ここんとこ,やっと眠れるようになりました.薬のおかげなんですけどね…俺たち何やってきたんだろって,考えるとね…」
一条「…」
桜井「もっと早く手が打ててれば,もっとたくさんの命を救えたのに…みすみす…」
一条「桜井さん…」
桜井「いや,それは,確かに精一杯やりましたよ.亡くなった人には申し訳ないけど,精一杯だった.…でも,0号が死んでみたらどうですか.未確認を装った犯罪は多発する,マスコミは相変わらず警察を無能呼ばわり.犯罪はますます凶悪化する一方なのに,威嚇射撃でもすれば,人間と未確認を一緒にすんな,なんて評論家までいやがる…」

   関東医大の上,鉛色の空.
桜井の声「…一条さん…俺たち,…一体,何を守ろうとしてたんでしょう?」

   椿の研究室を訪れる一条
椿「そうか,ま,本庁復帰だ.めでたいじゃないか」
一条「…」
椿「そんな顔すんな.広域捜査課って言や,要は日本のFBIじゃねェか」
一条「第一線の捜査から外されたんだ(溜め息)」
椿「ぼちぼち嫁さんでももらえってことさ…それより,今日どうする?」
一条「警察関係者は顔を出さん方がいいだろう.またバッシングされるだけだ」
椿「夜の,市ヶ谷の方は?」
一条「あまり気乗りはせんがな.南先輩の誘いじゃ断れんだろ」
椿「ああ,そうだな…」

千代田区 九段会館 11:15 am
   「未確認生命体犠牲者合同慰霊式」がしめやか行われている.

栃木県 宇都宮市内
   築20年ほどのアパート.
   「慰霊式」中継に見入る安形浩(あがた・ひろし;35),浩太(こうた;5)親子.
   ノック音がして,古塚京子が入って来る.
京子「浩(こう)ちゃん,おいも蒸かしたよ…(テレビに目をやる)」
   京子,立ち尽くし,テレビに見入る.
   仏壇には,浩太の母の遺影―.

城南大学 考古学研究室
   テレビで合同慰霊式を見ている桜子.
   そこへ,院生・柿本瑛子。
瑛子「先生!沢渡先生!これ!(紙を手渡す)」
桜子「(紙に目を落とし)『大いなる闇,地に訪れし時,邪悪なる者,これに触るれば,―』…これ,どこで!?」
瑛子「ネット上です」
桜子「いたずら?」
瑛子「いえ,アラスカで,実際に撮られた写真だそうです」
   瑛子の持ってきた紙には,いくつものリント文字が並んでいる.

科警研 3:16 pm
   廊下を歩く榎田とジャン.
ひかり「ごめんね,せっかく来てくれたのに.貸し出したまま帰ってこないのよ」
ジャン「…でもなんで,ボ,ボウエ…」
ひかり「防衛研究所」
ジャン「…が?」
ひかり「さあ…私の休暇中だったしね.あれを応用する気なのかな…」
ジャン「ゴウラムの原理を,戦争の道具に?」
ひかり「そんなの,嫌だよね…」

市ヶ谷プリンストンホテル 8:47 pm
   円卓に,スーツの男たちがズラリ.
   30代〜40代前半程度の年齢層.
   一条と椿の姿もある.
   南と秘書に伴われて入室する,桐嶋代議士.
南「(歩きながら)遅くなりました.桐嶋先生が到着されたので早速はじめたいと思います」
椿「(一条に)誰だ?議員が来るなんて聞いてないぞ」
一条「(小声で)若手議員のリーダー格で,防衛庁にも顔が利くらしい.あの時治安出動実現に一役買ったって話だ」
   南,一条・椿の方へ歩いてくる.
南「よく来てくれた(と声をかけ,自分の席に着く)」
   一条・椿,ばつが悪い.
南「本日お集まり頂きましたのは,ご案内のとおり,わが国の治安維持に関する勉強会を行うためです.…と言うことですが,ありていに言えば,未確認生命体事件は何だったのか,未確認の脅威が去ったと言って,本当にいいのか,そういうことを忌憚なく話し合う場にしたいと考えております.こういった議論は内閣安全保障室でも行われてはいますが,あれは,実務を知らん方々の集まりです.今日は,現場の第一線で未確認と関わった方々,もしまた未確認が現れれば,関わるであろう方々をお招きしております」
椿「おいおい,何が勉強会だよ,対策会議じゃねェか」
一条「…」

チベット高原 現地時間 7:48 pm
   氷点下の中,哨歩する国境警備兵.
   反対側から,Tシャツ一枚の雄介が歩いてくる.息が白い.
兵士A「(銃を構え)何だおまえ?何してる?
雄介「(笑顔で)いや,寒いっすね」
兵士B「拘束しろ!
雄介「いや,ちょ,ちょっと待って」

市ヶ谷プリンストンホテル
南「…実は,約6ヶ月前,アフガン上空を哨戒中の米軍機が,国籍不明の不審な航空機,ないしミサイル様の物体を撃墜した,と言う事案があります.問題は,この物体の進路であります.この物体はアフガン・パキスタン国境付近より飛び立ち,撃墜されていなければ,まっすぐこの日本にやってきたであろう,ということなのであります.また,関連は,明らかではありませんが,同じく半年前,防衛研究所より突如飛び立ったゴウラムと呼ばれる飛行体の行方です.ゴウラムは,中東方面へ向かったとの報告もあります」
一条「海外での未確認生命体の出没状況等の報告はあるのでしょうか?」
南「あります.が…裏づけのとれている情報は皆無であります」
   一同,沈黙する.

チベット高原・国境警備隊
   拘置房に,雄介.食事をとっている.
兵士B「パスポートは無くした?
兵士A「おまえ,日本人か?日本人はこんなに寒さに強いのか?
雄介「いや,助かりました.さすがに死ぬかと思いました.これウマイっすね」

シリア砂漠(バグダッドの南・約200km) 現地時間 5:38pm
   ゲリラ,国籍不詳の正規軍兵士の,累々たる屍.
   それを高台から見下ろしているバルバ.
   傍らに,初老の男.男は電動車イスに座り,サングラスをかけている.そのサングラスに映り込む紅い炎.
男「“この世は素晴らしい.生きる価値がある”」
バルバ「〔エドゥーマの力を試したのか?〕」
男「〔リントはすでに闇に包まれている.リントとリントが奪い合い,殺し合う.それも,己の欲望のために.だからこそ,ダグバすらリントに汚された〕」
バルバ「〔‘大いなる闇’は,まだだ〕」




sakaさん(vol.3)

シリア砂漠(バグダッドの南・約200km) 現地時間 8:38pm
   ゲリラ,国籍不詳の正規軍兵士の,累々たる屍.
   それを高台から見下ろしているバルバ.
   傍らに,初老の男.男は電動車イスに座り,サングラスをかけている.そのサングラスに映り込む紅い炎.
男(ズィ・アルギ・ドゥズ)「“この世は素晴らしい.生きる価値がある”」
バルバ「〔エドゥーマの力を試したのか?〕」
アルギ「〔リントはすでに闇に包まれている.リントとリントが奪い合い,殺し合う.それも,己の欲望のために….だからこそ,ダグバすらリントに汚された〕」
バルバ「〔‘大いなる闇’は,まだだ〕」
アルギ「(笑い)〔ズゴゴを連れて行け〕」
   高台を登って来る,長身のコーカサス系の男.
アルギ「〔じきに,他の‘ヴォ’の者たちも向かわせよう〕」
バルバ「‘ヴォ’?」
アルギ「〔エドゥーマの力を,リントの体に使った.ヴォこそ,今のリントにふさわしい〕」
ズゴゴ「〔ヴォ・ズゴゴ・ギだ〕」
アルギ「〔その姿では目立つな…〕」
   ズゴゴ,中背の東洋人男性に姿を変える.
バルバ「(目を細め)〔どんなゲゲルだ?〕」
アルギ「〔ゲゲル?遊びは終わりだ…バルダが聞いたら,なんと言うかな?〕」
バルバ「〔私の前で,二度とその名を口にするな.〕」
   高熱で形が歪んでしまった戦車.
   アルギの高笑いが響く.

栃木県内 5:38 pm 
    風早幼稚園・通用門
    家路へと急ぐ幼稚園教諭たち.
    口々に「お疲れ様でした」と.
    その中に,五代みのり.
    みのり,ふと立ち止まる.
    路地の向こう,買い物袋を下げた京子と,幼稚園の制服を着た浩太.
浩太「今日,何?」
京子「お父さんの大好物!」
浩太「肉じゃが?」
京子「ブ,ブー.八宝菜でした」
浩太「おばちゃん…」
京子「ん?」
浩太「…ううん,なんでもない…」
京子「浩ちゃん,肉じゃがの方がよかった?」
浩太「ううん…おばちゃんの八宝菜好き!(駆け出す)」
   京子,浩太を追いかけて走り出す.
     ×       ×
   「神崎」の表札.
   神崎家に帰って来るみのり.
みのり「ただいま〜」
   出迎える神崎恵美子.
恵美子「寒かったでしょ」
みのり「お客さん?」
   恵美子,微笑んでうなづく.
   玄関には,昭二の革靴の隣,18センチくらいの靴が揃えて置いてある.
神崎家・居間
   ちゃぶ台を囲む神崎と,教え子らしき少年.
神崎「(みのりに気づき)あ,いいところに帰ってきた.(少年に)いいか,今は男の人が保育園や幼稚園の先生をするのは珍しいことじゃない.風間幼稚園にだって今は男の先生がいるんだ.学校によっては保育士の資格も幼稚園の先生の資格も両方とれるところだってある.(みのりに)な」
   みのり,微笑んでうなずく.

チベット高原・国境警備隊 現地時間 9:07 pm 
   浴室・脱衣場.シャワーの音.
   棚に,‘クウガ’プリント入りのTシャツと,汚れて焼け焦げた「お守り」.
   シャワーを浴びている雄介.
   雄介の胸,右脇腹から左肩にかけて,大きな傷跡がある.

アラスカ・マッキンリー山麓 現地時間 4:17 am
   吹雪の中を走るスノーモービル.
   運転手の後ろには,防寒服に身を包んだ桜子.
桜子「あとどのくらい?」
運転手「もうちょっと
桜子「‘もうちょっと’って?」
運転手「あと3時間ってとこかな?
桜子「What? 3hours!?」
運転手「‘聖なる者の大いなる眠り、何人もこれを妨げることなかれ’.焦りなさんな
桜子「え?」

…続く


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