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夜筏さん

蟷螂姉(メ・ガリマ・バ)を見る時の話

母さん :「うわぁ〜滅茶格好いいお嬢ちゃんだ〜あんな大きな得物を持って、憧れ るわね。」
祖母さん:「何や、今のお嬢ちゃんは、あんなチャラチャラの一杯付けて。」
母さん :「違うよ祖母さん、あの数珠で殺した人数を数えてるんだ。」

祖母さん:「あれ、ネックレスが落ちたんや。」
母さん:「首も一緒に落ちたんでしょう、警察達が大変だわ、人間1体分の血溜まり は意外と多いのよ。」

母さん:「あ、虫さん来た!喋ってる喋ってる!何言ったのかな?やはり『助けに来 ましたよ〜ご主人様〜』かな?」

母さん:「ええ〜効いてない?そんな〜……流石格好いいお嬢ちゃんね、レベル高い わ。ああ〜虫さん又ボロボロになっちゃった!!可哀相………」

母さん:「お〜お嬢ちゃん強がってる強がってる、やっぱ虫さんのが効いてるね。」


祖母さん:「何ですかね〜この算盤を持ってる人?」
母さん :「殺した人数を数える人でしょう。ようするにお会計さんね。」

っとまぁ、さり気無く怖い事を言いながらも、カマキリ姉さんを非常に気に入ってる お母さんでした。僕的にも、対カマキリ姉の一戦はお気に入りのひとつです。

カマキリ姉と剣の押し合いをしてる時、腕が小刻みに震え、両者の真剣さと力の流動 が伝わって来て、とてもリアル感があります。軍に居た時、同僚達との刺し合いや押 し合いの訓練は、正にそんな感じでした。(訓練とは言っても、骨を砕ける位の力を 入れて本気でやってるんですけど………)

剣道や武術をやった人なら知ってますけど、剣や槍など長い得物で(僕の場合は六十 五式ライフルplus刺刀)の押し合いは非常に消耗が激しい。
劇中のように直線前進の押し合いじゃない場合は尚更。それはもう全身全霊、アドレ ナリン全開で、時々痙攣さえも起す位やっています(負けたら恐ろしい罰が待ってる ので……)。
それは施力点と接触点がずれているからです。体重が頼られず、腕力だけで勝負しな ければならない、しかも出す力は直接相手に伝わらず、とてももどかしい感じです。

例えるならラーメンマンが修業の時、前端に重物がぶら下った長い棒を上げるの如く 辛い。

劇中にカマキリ姉がタイタンソードを一方に押し退けて、タイタンクウガが引き戻せ て来れたと言う事は一応、タイタンクウガの腕力はカマキリ姉に勝っている事です ね。

良い作品の共通的な要素の1つは、観客達に「これがリアルである」と信じさせる事 で、その為の遣り方は色々だが、世の理に適った表現が一番重要だと思います。

クウガでは時々戦い方や得物よりも、封印エネルギーの強弱が大事なような場面も幾 つは有りましたが、それでも戦闘の力入れは凄いです。

二十三話ゴウラムが効かなかった事には少々癪ですが、母さんが言った通り、メ集団 のリーダー=カマキリ姉もただもんでは有りませんからね。




夜筏さん(2)

今回は蝶野さんの話。

蝶野さんがあんなに一生懸命走るのは分ります。
同じく作品を作る人間として、デッドライン(応募時間)だけは死んでも間に合いた い。

でも個人的に失敗を他人の所為にするだけは、絶対してはいけませんと思います。
何でも他人の所為にしちゃうと人間は反省しません、反省しないと進歩は有り得な い。
回る因果のように何事の原因にも、自分を入れるべきだと、私は思います。

対バッタ兄の時、ビートチェイサー2000が届けられなかった事に、五代君は『無かっ たの対策を考えましょう。』と、トライチェイサー2000が壊れかけた時も、『やれる所までやってみます。』等、誰 も責めずに前向きな姿勢を保っていた。

五代君がもしああでなければ、周りの全面的な協力は得られず、数々の難敵に打ち勝 つ事はなかった。憎しみでグロンギ達と戦ったら、最後はゼロ号に勝っても世界が 終ってしまう。

41話の奈々ちゃんと奇麗ごとの相談内容から、五代君は多分、他人の影や負の部分を 承知し、暴力で物事を解決した場合の結果を予想した上で、或は体験して学んだ教訓 で、何時も優しい性格を有る程度(微々)装っているかもしれないかと、臆測しま す。

蝶野さんみたいな人、蝶野さんよりも症候が重い人、軍に居た頃私の小隊に何人も出 会いました。

彼女に捨てられライターで腕を切ろうとする奴、角に渦巻き三日間トイレ行かずご飯 も食べない奴、衛兵の番の時ライフルで自殺した奴、

酷な環境ですから彼らの臆病さは理解出来るが、賛同は出来ません。
だから私は五代君と少し似た風に説いた(慰めた?)。世の厳しさとか、逃避の無意 味とか、でも結局彼らは変わりませんでした。
蝶野さんのように一時は立ち直っても、新たな困難にぶつかる度に又、古いパターン に戻ってしまう。彼らは何時も誰が手を引いてあげないと進めない。
それを思い知る度に私は自分のやり方を疑ってしまう、他の隊の士官のような厳しい やり方では少なくとも彼らは痛みを臆して正常なフリをする。(まずまず人間不信に なっちゃうけど……)

もしあの後で蝶野さんが変わらなかったら、そして椿先生や五代君が知ったら、如何 思うのでしょうね彼ら……………………あっ、少し苦い話になってしまいましたね、 すみません。




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